葛西朋幸「きり絵からキリエへ」展
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白と黒との無彩色の世界に、花が開く。
それは、水墨画に鮮やかな色彩を思い浮かべる日本人の感性に依拠した世界ともいえる。色がないから、その人の創造する無限の可能性を描き出していく。それは具体的な色ではなく、いつまでも可能性を秘めた色のことである。赤がけして赤ではなく、「本当に」赤いのである。絵の具の赤を見れば、「いやァちょっと違うんだよ。もう少し、何というか、透き通ったような、色の濃淡もあったりするような赤なんだよ。」そんな赤は、絵の具で描くことはできない。刻々と変化する風や雲のようなものを媒体にしたような赤であるから。 でも、人はより夢に近づきたいと、色を描く。私たちの身の回りは、「カラーの世界」であふれている。 色は夢でありたい。夢でいてほしい。かといって背を向けてばかりもいられない。色を具体化する気持ちも押さえることはできない。 淋派や浮世絵師が成したこと、成せなかったこと・・・是々非々 |
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