鈴木寿一「粉引きの響き」
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| 暮らしは毎日の仕事。 食べること、働くこと、寝ること、皆毎日の仕事であり、暮らしである。昔は、暮らすことが仕事であった。暮らしと仕事が一体であったから何の疑問もなく皆暮らしていたし働いていた。 生活に実感が伴っていた。 ところが、今という時代は、暮らしと仕事との間に大きな距離をつくってしまった。自分の時間と空間を他人に提供することで稼ぎをもらい、その稼ぎを使って暮らしていく。 一日の三分の一を他人のために使い、残りの三分の一が就寝とすれば、さらに残りの三分の一が暮らしの時間となる。 だから、人は暮らしを二倍豊かにしたいと願う。そうすれば一日分の暮らしが得られそうだから。 粉引きの器は、焼きしめた土が形を作り、その上に白釉が彩りを見せてくれる。その粉引きの器を見つめていた時間が、三分の一の暮らしに心のきらめきを感じさせてくれた。・・ 閑話休題 |
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