田中良昭「生活を見つめる白釉土器」
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| 焼きしまった土器に白釉を着せる。 土が姿を変えていくことを当たり前に思っていた自分にふと気が付く時、土の気持ちを心の中に描くことができた。 何万年、何億年という風化という歳月を経て、粘土はつくられてきた。地球の生きた活動の副産物である。 その粘土を使って、家をつくったり、器を創ったりしてきたのが人間。粘土には石や木のような形はなく、どんなに崩しても人の望む形に成形できる。本当に不思議な素材である。 乾かし、さらに焼くとこの粘土は固化してしまう。土の表情も固まってしまう。さらに、釉薬を掛けもう一度焼くと、土の表面にガラスのような表面ができあがる。土では汚れやすかった物が汚れにくくなる。土では表現できなかったこと、美しい発色、あるいは真っ白な色、あるいは絵を描くこと。 そんな世界が土の上に広がっていく。用から生まれた技法がその中に美を見出してきたのも人間の仕業である。・・・ 千紫万紅 |
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