池上明子「ガラス器で食卓を楽しむ」展
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| 「透き通る」ことは人間の夢だった。 綿や麻ではなく、絹は透明だった。そこに羽衣伝説が生まれた。 羽衣をまとった女体に目をくらませた時の天皇がいたという。 雁皮で漉く和紙は透けた。まるで絹のように。そこには楮や三椏にはない細やかさがある。 磁器はそこまでは透けない。でも釉薬にはガラスに近い透明感がある。それをとうとう透明にしたのがガラス。完全なまでに。 ガラスを手にして人間は透明を自由に操ることができるようになった。家の壁を透明にすることもできるようになった。 透明のグラスに、透明のお酒を入れる。不思議な瞬間だ。あるのは光だけ。そしてその光を飲む。身体の中に、その輝きと香りが入っていく。人間は不思議なことをやる。 池上さんのガラスはキルンワークという手法。パート・ド・ヴェール、フュージング、スランピィングなどの技法を組み合わせての作品群です。輝きの中の心遣いをお楽しみ下さい。 ・・・心色透明 |
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