丸谷随筆集

2015/7/17
和の魅力を生かした住まい
1. 伝統が語る和の原点

・平安時代   白木の仏像、漢字からひらかな

・寝殿造り   雁行プラン

・書院と数寄屋 江戸時代、茶室を数寄屋と呼んでいた。

・書院と床の間 書院の床は板床、数寄屋は畳床
        書院の壁は漆喰、数寄屋の壁は土壁
        書院の柱は正角材、数寄屋は面皮材
        書院のデザインは格式・形式、数寄屋のデザインは自由・遊び・崩し
        書院はヒノキ、数寄屋はスギ

・桂離宮    古書院/長押のない数寄屋、古風な欄間、京唐紙
        中書院/数寄屋、襖絵
        新書院/面皮長押の書院造り


2.風土から生まれた仕掛け

・大きな屋根  茅、瓦、板、銅板、トタン板
・門・塀
・玄関
・縁側・濡れ縁・広縁
・深い軒
・土間
・引き違い戸の開口部・雨戸
・曲(カネ)折りの開口部
・障子
・襖
・格子・格子戸
・欄間
・プライバシーと衝立・屏風・その他の建具
・地窓
・続き間

3.侘び茶の世界から生まれた遊び

・ハレとヶの同居/風流閑雅「方丈記」「徒然草」
・喫茶の場と点茶の場を同室化する
・坪の内/客の目不移良、御茶に精を入、名物に心をつけしめんため也
・脇坪の内、内坪、路次、露地
・次の間/踏み込み             
・下地窓、墨蹟窓、躙り口
・小宇宙に身を置き、大宇宙へと心は巡る/内部にありながらも限りない外部へと心は通じる/極小空間でありながら極大へとつながる

4.社会の格付けから生まれた概念

・塗り物⇔生地
・蒔絵ほかの加飾⇔無地
・書院⇔数寄屋

5.素材が語る和の空間

・土壁
・和紙張り
・草(藺草、葛、アケビ、籐)
・竹(真竹、孟宗竹)

6.生活から生まれた仕掛け

・押入
・納戸
・水屋
・付書院
・違い棚
・天袋・地袋

7.和の概念

・真・行・草
・ハレ・ヶ
・好み    遠州好み、織部好み、利休好み、表千家好み、裏千家好み
・気配
・結界
・間
・わび・さび

8.マンションのしつらい

・一目瞭然
・心のないしつらい
・腰窓ばかり、単純な視線
・花鳥風月の欠如
・遊びの欠落
・外部空間との乖離